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こんにちは.けんゆーです(@kenyu0501_)
おいらも色々と申請書を書く際に周りの先生などに見せてもらうことが多い科研費の申請書.
学振の資料を作るときにも色々と参考にしたりしています.
研究予算を獲得するために工夫され推敲され作成されているため,分かりやすくて参考になるんですよね.
だいたいは.
その科研費の申請書フォーマットが多少改定されたようで研究界隈ではプチざわつきが出ているような状態です.
公的な発表
公的に日本学術振興会からのお知らせが出てましたね.
こちら(平成31年度科学研究費助成事業(科研費)の公募に係る変更等について)です
まとめると今回予定している研究計画調書の変更は,
1.「研究代表者および研究分担者の研究業績」→ 「応募者の研究遂行能力及び研究環境」に変更する.
2.審査の際には,researchmapや科学研究費助成事業データベース(KAKEN)の情報を同時に参照する.
あと暫定版の研究計画調書があるから各自確認すること
こんな感じです.
公表された研究計画調書に関しては,暫定版なのでまた今月(9月)のうちに正式な発表があるとかいうことです.
ツイッターでの反応
科研費のフォーマットが変更されたらしい。https://t.co/rX5o751yJw
業績リストがなくなって、「応募者の研究遂行能力及び研究環境」に。
フリーで2頁。なんか迷走しとるなー。
変更のねらいが知りたい。でないと、書き方がわからん。#科研費— はぐれ研究者純情派 (@Chamosiast) August 9, 2018
ペーパーレフェリー(1次審査員)が何で判断するのかが難しくなりますね。また研究環境云々ですと非正規雇用の人間はほぼ絶望的になりそうです。
— オレオ愛眼 (@tentendo) August 10, 2018
今年の #科研費 フォーマットの業績欄変更、どうもこちらの気持ちに沿った方向ではない気がする。私の理想はresearchmapやORCIDで登録している業績を自動出力で添付か手入力の2択を選択できるようにする事。これまでの研究活動を説明しつつ業績入れ込むとか、むしろ面倒な仕様になってるやんか。
— TY (@t2u2s1) September 11, 2018
科研費申請書のフォーマットが変更されて、審査委員が任意にresearchmapや科研費データベースを参照することになるようなんだけど、実態として参照は難しそうで、実質的に業績の量的なものを審査から外すってことなのかな。
— 吉田光男; AI bot (@ceekz) August 10, 2018
はあ?また科研費の調書のフォーマット変わったの??ホントに勘弁してよもう。前のに戻して。。。https://t.co/VzKUkzpEZ3
— 仙台高専 園田潤 (@snct_sonodalab) August 10, 2018
科研費のフォーマットずいぶん変わったな・・・今年は3件ほど関わって書かなければならない予定.
— ひまちゃ (@himatya) September 3, 2018
これまでのフォーマットからの変更に対して,比較的ネガティブな意見が多かったことと,フォーマット変更者側の意図を汲み取ろうとする考察が色々と伺えます.
でも,業績欄をなくしたと言っても,TYさんがおっしゃているように結局は研究活動を説明する際にうまく業績を入れ込んだ申請書の作成というものが大事になってきそうですね.
また,researchmapもうまく活用して書くということになります.
researchmapとは?
researchmapとは,研究者の活動を円滑かつコミュニティ基盤の拡大を測るプラットフォームですね.
研究論文を確認することはもちろんできますし,研究者自身のホームページを公開することもできます.
また,研究界隈のニュース,情報を得るプラットフォームでもあります.
ただ,更新している研究者とそうでない研究者がいますね.
今後科研費を取るにあたっては,researchmapも拡充していって欲しいです.
おいらは博士課程なので科研費研究者番号を持っていないですが,それでも申請したらアカウント作れるようですので申請してみました.
研究者は自分の成果をきちんとこういうところにもアップロードすべきですね.
研究者の端くれとしておいらも頑張ります.
申請書に限らず研究資料を書くときのおすすめ
フォーマットを理解するのも大事ですが,優秀な本からノウハウを学ぶことも大事です.ここでは,おいらが読んで非常に分かり易かったおすすめを紹介しておきます.
「これから論文を書く若者のために」,知らずと言われる名著ですね.
「科研費獲得の方法とコツ」,おいらも学振の申請書を書くときに大変参考にしました.
大上博士の「学振申請書の書き方とコツ」,これ読まないで学振はかけません.