ノーベル賞候補の金久実先生,どのような研究をしているのか
この記事はこんな人にオススメです!
  • 大学生や研究者の人!
  • 金久実先生がどのような研究をしているのか気になる人!
  • 日本人ノーベル賞を期待している人!

こんにちは.けんゆーです(@kenyu0501_)
今年のノーベル賞の発表は10月1日から始まりますね.
なんと今年は,京大の金久先生(70)が有力な候補の一人だそうです.(米情報会社クラリベイト・アナリティクス調べ

参考:「京大の金久特任教授らノーベル賞候補に 米情報会社が予想」

そこで,金久京大特先生はいったいどんな研究をされている方なのだろうと,ふと気になって調べて見ました.

金久先生の学術論文調査!

いろんなところで,金久先生の情報(wikipediaなど)は出ているので,プロフィール紹介はそちらに任せて,こっちでは論文などの学術的な調査を行います.
ノーベル賞候補になっている金久先生,実は論文がかなり引用されているらしいですね.
生物の代謝などの化学反応と遺伝子の仕組みを示すものらしいですが,ちょっと調べてみました.

これは,毎年の文献数被引用数を示してます.
文献数は,2010年をから右肩下がりですが,被引用数がかなり伸びてますね!!
以下は,金久先生の執筆した学術論文を被引用数ごとに並べてみました.

2000年に書いた論文「KEGG: Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes」の被引用数が7805とずば抜けてますね.
論文もWEBで見ることができます
それほど,ゲノム分野における金久先生の影響力が大きいものであると考えられます.

 

金久研究室のHPを見てみる

ラボのホームページを確認してみます.

どんな研究をしているのか?

以下,ホームページからの抜粋です.

ヒトゲノム計画を契機としたハイスループット実験技術の進歩に伴い、ゲノムをはじめとした大量データから生命システムの機能と有用性を解読するバイオインフォマティクス技術の必要性がますます高まっています。とくに単なる計算技術だけでなく、広範な知識をコンピュータ化して大量データとの統合処理・解釈を可能にする知識ベースの技術が重要です。金久ラボラトリーズではこのようなニーズに対応し、ゲノム機能解読の国際標準として広く利用されているKEGGデータベースを構築しています。 ーKanehisa Laboratories ホーム

ゲノム機能解読の国際基準であるKEGGデータベースの構築!?
何かしらの大量のデータを収集して,使いやすいようにまとめているのでしょうか.

 

KEGGとは?

KEGGとは,金久ラボが1995年から独自で開発しているデータベースらしいですね.
KEGG(Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes)らしいです.
このKEGGは,ゲノム(遺伝情報の全体・総体)と生命システムをつなぐリソースを世界に先駆けて開発することを目的としているそうです.

ゲノムをはじめ大量データの生物的意味の解釈ができるそうで,このKEGGの知識は創薬へ応用できるそうです.
また,ヒトの疾患や健康状態を知るためのバイオインフォマティクス技術の手助けになるようです.

すごいですね.
遺伝情報をきちんと整理して,この整理した情報を元に効果的な薬の開発をすると.
ゲノム情報までしっかり分かると,人間の平均寿命がさらに伸びそうですね笑

このKEGGのユニークな点もHPでは紹介されてます.

KEGG の最もユニークな点は、高度な計算処理とともに、人手による知識集約作業を行っていることです。これは多くの関連論文にある知識をまとめる作業、すなわち総説を書くような作業ですが、文章で表現するのではなく、分子レベルでコンピュータ処理できる表現(パスウェイマップ、階層リスト、メンバーシップリスト)にしている所に特色があります。散在する多様なデータをコンピュータ処理で統合し提供しているデータベースは多数存在しますが、品質の評価無しに集めれば利用者に評価の負担を与え、また誤った情報を与えることになりかねません。高品質の知識集約と統合化を行ったことで、KEGGは国際的な信頼を得ることができたと考えています。 ーKanehisa Laboratories KEGGとは

ものすごく大変そうな作業をされているようですね.
人手による知識集約作業...
その集約したデータをコンピュータがダイレクトに処理できる形に変換しておく.
また,それらデータベースを検索する仕組みDBGETも持っているそうです.

 

金久先生が行なっている現在のプロジェクト

現在は,科学技術振興機構バイオサイエンスデータベースセンターの統合化推進プログラムの支援を受けて,

「ゲノム・疾患・医薬品のネットワークデータベースの開発・運用」をしているようですね.

 

書籍もいくつかありました

金久先生が書いた書籍「検索からバイオインフォマティクスへ」を紹介しておきます.

2005年に書かれた書籍です.
ノーベル賞になると本が売れに売れて無くなりますからね.

10月1日からのノーベル賞の発表が楽しみです.
金久先生を応援します.

よかったら見てください.