研究論文をミステリー調で書く
この記事はこんな人にオススメです
  • 大学院生の人!(←本当に読んでほしい!!)
  • 文章の書き方を模索している人
  • コナンが好きな人

こんにちは.けんゆーです(@kenyu0501_)

みなさん,今日も元気に研究論文書いてますか?
論文じゃなくても,カンファレンス発表用の研究原稿や,ラボの中で扱う研究報告書やレジュメ,また発表資料などなど,研究に関するアウトプットは,研究を行なっている人であればしてると思います.

今日は,そんな研究報告資料のアウトプットに関して,おいらなりにこうしたら面白いよ!!
ということを書いていきたいと思います.

論文などは分野によって色々とフォーマットがあると思うので,一部でも参考になれば幸いです.

ミステリー調で研究報告をする

ミステリー調とは???

研究報告を面白いものにしたければ,ズバリこれ!

ミステリー調にするということを心がけましょう!!

ん?
ミステリー調って??

あれですよ.

名探偵コナン!!

コナンが面白いと感じるのは,謎解き,いわゆる推理(ミステリー)があるからです.

簡単に犯人が分かったら面白くないじゃないですか.
コナンが面白い理由って,あーでもない,こーでもないと言いながら犯人を徐々に絞っていくプロセスが面白いですよね,

それを研究論文でもやればいいんですよね.
最終的な結論をすぐに出すのは,面白くないんですよ.

その最終的な結論に結びつける研究のプロセスをデザインするということが面白くする一つのポイントです.

ではどのように研究論文にミステリーを加えるのか?

ズバリ,おいらなりの答えを言いましょう!

ミステリーをどうやったら加えることができのか?

それは,仮説を複数作るということです!

そしてその複数の仮説を否定していき,最後の仮説で自分が論文で主張したいこととして強く示す!っていうストーリー展開するとコナンっぽくて面白いんですよね.

例:白菜のなぞ

板倉聖宣氏の「白菜のなぞ」という本を知ってますか?
この本は,白菜にまつわるなぞをミステリー調にして解き明かしていく科学史です.

白菜は,明治時代に中国からきた野菜です.
江戸時代にはまだ白菜は日本にありませんでした.

では,なんで白菜は明治以前,日本に来なかったのでしょうか?

答えは「白菜を取り入れたかったが,いろんな障害があって取り入れることが出来ませんでした(詳しくは本書で)」

なんですが,これだけでは全く面白くない!!!

面白くするためには,ミステリー調を導入しないといけない,
ミステリー調にするためには,仮説を立てないといけない!
よし仮説を立てよう!
となるのです.

仮説1:
「もしかしたら,明治以前の日本人は,中国に白菜があることを知らなかったのでは?」

仮説2:
「知っていたとしても,明治以前の日本人にとって白菜はあまり美味しいものではなく,受け入れられなかったのでは?」

仮説3:
「受け入れられたとして,明治以前は,なんらかの障壁があって日本まで持ってくるのが困難だったのでは?」

という風にいくつかの仮説立てを行って,「仮説検証」をしていくというプロセスが,答えをぐっと面白くするのです!!

もちろん仮説1仮説2は正解ではありません.
日本人は白菜を知っていましたし好きでした.
でもこのような仮説を立てることは,最後の仮説3をものすごく引き立てるのです!

どうでしょうか?

コナンっぽいでしょ?笑

 

研究論文もミステリー調で書きましょう!

みなさんの研究論文はどうですか?

きちんと仮説検証をするプロセスを経て,結果を示してますか?

結果は一緒でもそこに持っていくプロセスをデザインすることは非常に大事ですよ!

では,今日も頑張って研究していきましょう!!

「白菜のなぞ」