- フーリエ級数や複素フーリエ級数を学習している人
- 積の積分がなぜ内積とみなされるか知りたい人
- 信号処理のアルゴリズムが好きな人
こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.
ここでは,フーリエ級数の直交性でしばしば出てくる「関数の積の積分=0」がなぜ「ベクトルの内積=0」に相当するのかということについて書いていきたいと思います.
とても簡単なんですぐに理解できると思うよ!
こちらのツイートに画像を貼ったので,サクッと理解したい人は,こちらの画像を見ていただけるとすぐに理解できると思います.
【フーリエ級数の直交性の話】
内積=0で直交しているは高校数学で習いますよね.しかし,関数の積の積分=0は習いませんよね.
実は,そうなった場合も直交なのです.フーリエ級数やフーリエ変換は,この直交性という概念が大事になるのです.
これ,ものすごく大切です!!!!!!!!! pic.twitter.com/SGQejOwH3M
— けんゆー@博士課程 (@kenyu0501_) July 9, 2019
【フーリエ級数の直交性の話】
内積=0で直交しているは高校数学で習いますよね.
しかし,関数の積の積分=0は習いませんよね.
実は,そうなった場合も直交なのです.フーリエ級数やフーリエ変換は,この直交性という概念が大事になるのです.
これ,ものすごく大切です!!!!!!!!!
画像に関しては,「無次元ベクトル」ではなく,「無限次元ベクトル」ですね.
(誤字です.すみません)
超多次元のベクトルがあると思ってください.
関数の直交性について
フーリエ級数や複素フーリエ級数でよく出てくるこの式,直交性を判断をするときの重要な式です.
ベクトルだと,内積を計算して0であれば直交していることになりますが,関数だとそうはいきません.
しかし,積の積分をとってそれが0であれば,二つの関数は直交していると言えます.
各関数を無次元ベクトルと理解できる
こちらの上の図でわりとサクッと理解できると思いますが,「関数」を「ベクトル」としてみなします.
連続な関数をとりあえず,ある感覚でサンプルして,そのサンプルしたスカラー値の群をベクトルとして保持しておくわけですね.
ディジタル信号みたいだねー
また,内積をとるということは,「各要素ごとに掛け合わせて,最後にそれらの総和をとる」ことで求めることができました.
上の例では,7次元で行いましたが,無限次元まで拡張しましょう.
無限次元まで拡張すると,「シグマ(総和)をインテグラル(積分)とみなせる」わけです.
つまり積分=0だと,内積=0だとみなせるわけですね.
これでフーリエ級数のお話がすんなり理解できると思います.
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