![【英文法】to 不定詞の「意味上の主語」とは!?省略される場合や,されない場合?](https://kenyu-life.com/wp-content/uploads/2019/08/スクリーンショット-2019-08-03-0.07.33.jpg)
- 英文法の学習が好きな方
- センター試験やTOEICの対策をされている方
- to 不定詞の用法について詳しく知りたい方
こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.
前回は,不定詞の3つの用法について詳しく解説しましたが,今回は「意味上の主語」について考えていきます.
「意味上の主語」というのは簡単にいうと,不定詞で使われる動詞の動作を行なっている人,のことです.
例えばこんな例文を考えてみましょう.
I told you to study English.
(私は,あなたに,英語を勉強するようにと言った.)
この場合の「意味上の主語」は「you」になります.
なぜなら,勉強するという動作主が「you」だからですよね.
![ペンのすけ](https://kenyu-life.com/wp-content/uploads/2019/03/PNGイメージ-519F235DD966-1-300x288.jpg)
文章自体の主語は「I」だけど,文章の意味のある動詞の主語は「you」なんだね!ふむふむ
このような意味上の主語というのは,文章自体の主語と一致している場合は,別に書かなくて良いです.
しかし,文章自体の主語と,意味上の主語が違う場合,意味上の主語を明記しないといけません.
また他にもルールはいくつかありますので,具体的にみていきましょー!
意味上の主語を書かなくても良いとき
まずは,意味上の主語を書かなくても良い場合をまとめます.
- 文の主語と意味上の主語が同じ.
- 意味上の主語が一般的な人々.
- 文脈から意味上の主語が明らか.
実は,この上で挙げた3つは,常識的に分かる話です.
何度も何度も,繰り返し,「意味上の主語」を連呼していると話すの疲れますよね?
会話の文章を円滑にするためにも,常識的に伝わる部分では,「意味上の主語」が切り落とされます.
例えばこんな感じです.
I study English to pass the exam.
(私は試験に受かるために,英語の勉強をする)
![ペンのすけ](https://kenyu-life.com/wp-content/uploads/2019/03/PNGイメージ-519F235DD966-1-300x288.jpg)
passをするのもIなので,「主語」と「意味上の主語」が一致してるね!
It is difficult to pass the University of Oxford.
(オックスフォード大学に合格するのは難しい)
![ペンのすけ](https://kenyu-life.com/wp-content/uploads/2019/03/PNGイメージ-519F235DD966-1-300x288.jpg)
誰しもみんながオックスフォード大学に合格するのは難しいのだ!
His dream is to pass the University of Oxford.
(目的は,試験に合格することです)
![ペンのすけ](https://kenyu-life.com/wp-content/uploads/2019/03/PNGイメージ-519F235DD966-1-300x288.jpg)
文の主語は,「彼の夢」だけど,文脈から意味上の主語は「彼」であることが常識的に分かるよね!
このような場合,意味上の主語というものは,書かなくても全然OKです.
というか,むしろ書かないほうがスッキリして読みやすいのです.
意味上の主語を書く場合は,「for 〜」を使う!
意味上の主語をどうしても書かないといけない場合は,to不定詞の前に「for 〜」をおきましょう.
例えばこんな感じ!
It is easy for you to pass the exam.
(あなたにとって,その試験に合格することは簡単だ!)
[char no=”2″ char=”ペンのすけ“]あなただからこそ,簡単に合格できちゃう感じがするね![/char]
なので,裏を返せば,不特定多数の人たちにとっては,かなり難しい試験であることが匂わされます.
また,この意味上の主語をとるこの構文は,
<It is + 形容詞 + for A + to不定詞>
というような構文として広く知られていますよね.
![ペンのすけ](https://kenyu-life.com/wp-content/uploads/2019/03/PNGイメージ-519F235DD966-1-300x288.jpg)
この時のItは,形式主語とも呼ばれ,意味上の主語であるAと区別されるよ!
人の評価の場合,for ではなくof
ただし,人の評価を表す形容詞の場合は,「for 〜」ではなく,「of 〜」を使ったりします.
例えば以下です.
It is kind of you to help me .
(私を助けてくれて,あなたは親切ですね)
親切(kind)などの人の評価を表す形容詞が入ってますね.
つまり.
<It is + 人の評価を表す形容詞 + of A + to不定詞>
この場合は,to不定詞が示す行為によって,話し手側がAさんをどのように評価しているのかを表しています.
- kind (親切な)
- nice (親切な)
- good (親切な)
- wise (賢明な)
- foolish (愚かな)
などなど
また,foolish,wise,impolite(失礼な), wrong(悪い), right(正しい)は,「for 〜」でも使われます.
![ペンのすけ](https://kenyu-life.com/wp-content/uploads/2019/03/PNGイメージ-519F235DD966-1-300x288.jpg)
to不定詞の意味上の主語はよく出てくるからしっかりと覚えようね!