- 英文法の学習が好きな方
- センター試験やTOEICの対策をされている方
- to 不定詞の用法について詳しく知りたい方
こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.
前回は,不定詞の3つの用法について詳しく解説しましたが,今回は「意味上の主語」について考えていきます.
「意味上の主語」というのは簡単にいうと,不定詞で使われる動詞の動作を行なっている人,のことです.
例えばこんな例文を考えてみましょう.
I told you to study English.
(私は,あなたに,英語を勉強するようにと言った.)
この場合の「意味上の主語」は「you」になります.
なぜなら,勉強するという動作主が「you」だからですよね.
文章自体の主語は「I」だけど,文章の意味のある動詞の主語は「you」なんだね!ふむふむ
このような意味上の主語というのは,文章自体の主語と一致している場合は,別に書かなくて良いです.
しかし,文章自体の主語と,意味上の主語が違う場合,意味上の主語を明記しないといけません.
また他にもルールはいくつかありますので,具体的にみていきましょー!
意味上の主語を書かなくても良いとき
まずは,意味上の主語を書かなくても良い場合をまとめます.
- 文の主語と意味上の主語が同じ.
- 意味上の主語が一般的な人々.
- 文脈から意味上の主語が明らか.
実は,この上で挙げた3つは,常識的に分かる話です.
何度も何度も,繰り返し,「意味上の主語」を連呼していると話すの疲れますよね?
会話の文章を円滑にするためにも,常識的に伝わる部分では,「意味上の主語」が切り落とされます.
例えばこんな感じです.
I study English to pass the exam.
(私は試験に受かるために,英語の勉強をする)
passをするのもIなので,「主語」と「意味上の主語」が一致してるね!
It is difficult to pass the University of Oxford.
(オックスフォード大学に合格するのは難しい)
誰しもみんながオックスフォード大学に合格するのは難しいのだ!
His dream is to pass the University of Oxford.
(目的は,試験に合格することです)
文の主語は,「彼の夢」だけど,文脈から意味上の主語は「彼」であることが常識的に分かるよね!
このような場合,意味上の主語というものは,書かなくても全然OKです.
というか,むしろ書かないほうがスッキリして読みやすいのです.
意味上の主語を書く場合は,「for 〜」を使う!
意味上の主語をどうしても書かないといけない場合は,to不定詞の前に「for 〜」をおきましょう.
例えばこんな感じ!
It is easy for you to pass the exam.
(あなたにとって,その試験に合格することは簡単だ!)
[char no=”2″ char=”ペンのすけ“]あなただからこそ,簡単に合格できちゃう感じがするね![/char]
なので,裏を返せば,不特定多数の人たちにとっては,かなり難しい試験であることが匂わされます.
また,この意味上の主語をとるこの構文は,
<It is + 形容詞 + for A + to不定詞>
というような構文として広く知られていますよね.
この時のItは,形式主語とも呼ばれ,意味上の主語であるAと区別されるよ!
人の評価の場合,for ではなくof
ただし,人の評価を表す形容詞の場合は,「for 〜」ではなく,「of 〜」を使ったりします.
例えば以下です.
It is kind of you to help me .
(私を助けてくれて,あなたは親切ですね)
親切(kind)などの人の評価を表す形容詞が入ってますね.
つまり.
<It is + 人の評価を表す形容詞 + of A + to不定詞>
この場合は,to不定詞が示す行為によって,話し手側がAさんをどのように評価しているのかを表しています.
- kind (親切な)
- nice (親切な)
- good (親切な)
- wise (賢明な)
- foolish (愚かな)
などなど
また,foolish,wise,impolite(失礼な), wrong(悪い), right(正しい)は,「for 〜」でも使われます.
to不定詞の意味上の主語はよく出てくるからしっかりと覚えようね!