【研究】インプラント脳冷却デバイスの開発をやっていたりします
この記事はこんな人にオススメです!
  • 大学生や研究者の人!
  • てんかんという脳疾患について知りたい人
  • 脳波解析について知りたい人!

こんにちは。けんゆーです(@kenyu0501_)
現在インプラント脳冷却デバイスの開発をやっていて、その研究発表を昨日(2018年9月12日)してきましたのでタイムリーな研究結果です。

ー発表資料公開ー

カンファレンスは、日本機械学会年次大会2018です。
以下が当日発表した資料です。
薬の効かない難治てんかん患者の代替治療として、脳を直接冷やすということをやっています。
しかし今回の発表内容は、脳波の解析です。

てんかんとは?

脳の病気の一つにてんかんという病気があります。
脳神経細胞の電気的信号のやりとりができなくなり、発作が起きたりします。
こちらのビデオがわかりやすいので乗せて起きます。

(参考:Youtube, Christine Lowe Having an Epileptic Seizure (Graphic))

このてんかんという病気は脳波に特徴があって、てんかん性異常脳波と言われるある特別な波形が観察されます。

 

図の右側のようなものですね。
おいらたちの研究は、この異常な脳波を検知するための脳波解析アルゴリズムを作ることです。

 

どのような解析アルゴリズムなのか?

機械系の学生であるならばすぐに理解はできると思いますが、計測した脳波の挙動を非線形振動子というものでモデル化してます。
非線形振動子は、バネとダッシュポットを用いた調和振動子と非線形な項(非線形バネとも)を使ったシンプルな1自由度の式です。
今回は、2点の脳波のモデリングがしたかったので、二つの振動子を連成させた形で表現しました。

プレゼンテーション資料の7ページあたりのものです。
内側の特性パラメータを解析時間ごとに逆解析で求めて行き、実測値の脳波に対応した定量値を算出しています。
これで、脳波の異常性やその広がりを推定したいな〜なんて考えてます。

興味があったら資料の方見てください。