- It to 構文で使われる「難・易を表す形容詞 + to不定詞」について理解したい人
- 不定詞の注意すべき用法について理解したい人
こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.
この記事では,「難・易を表す形容詞+to不定詞の注意すべき用法」について解説していきます.
早速ですが,この例題を見てください.
This park is dangerous to run in at night.
(この公園は夜に走ることは危険だ)
エッ!!in atが連続で続いているよ!!なんでこんなことが起きるの!?
そうです.
この文,全く間違っていないのですが,in と at が並んでいます.
前置詞と前置詞が並んでいるって,直感的に考えて,おかしいじゃないですか.
実はこれ,「難・易を表す形容詞+to不定詞の注意すべき用法」で,かつよく試験にも出るのです.
難易を表す形容詞+to不定詞
「It to 構文」というところでよく出てくるものの,ちょっと改良チックな英文法です.
具体的な例を見ていきましょう.
まずはこれから.
It is dangerous to run in this park at night.
(この公園は夜に走ることは危険だ)
さっきの英文と同じ意味だね.これなら全然理解できるよ!
この形だと理解に苦しくないですよね.
「It to 構文」で,Itは形式主語と呼ばれるものです.
意味上の主語は省略されていますが,一般人みんなに成り立つものです.
その公園は夜になると,誰がランニングしても危険なんだよね
意味上の主語についてよく理解したい人はこちらの記事をご覧ください.
(参考:to 不定詞の意味上の主語とは?省略される場合や,されない場合)
人々にとってのこの公園というものが,話し手にどう思われているのか,どう評価されているのか,というのが書かれている文ですよね
形式主語のitで!
そこで,実際に,形式主語のitに,this parkを持ってくるわけです.
以下のような感じです.
This park is dangerous to run in at night.
(この公園は夜に走ることは危険だ)
が出来上がったのがわかりますか.
in の後ろにあったthis parkが,前に出てきたから,ヘンテコな文章になったように見えたんだね!
このような「難・易を表す形容詞」では,形式主語に代入してこのようになります.
そして,不完全な文章になります.
なるほど!でも,難・易を表す形容詞って具体的にどのようなもの?
難・易を表す形容詞
ここまで引っ張ってすみません.
難・易を表す形容詞とは以下のようなものです.
(単純に,難しいとか,易しいという意味を含んだ形容詞です)
<難しいグループ>
- difficult
- hard
- tough
- dangerous
- unsafe
- impossible
<易しいグループ>
- easy
- pleasant
- interesting
- safe
- comfortable
- convenient
例題をチェック!
例題を二つ確認していきましょう.
(参考:Forest)
- It is hard to translate poetry
= Poetry is hard to translate.
(詩は翻訳するのが難しい) - It is easy to talk with our teacher
= Our teacher is easy to talk with.
(私たちの先生は話しやすい)
<S + is +形容詞+to不定詞>にした形では,to不定詞以下が不完全文になっていますね.
一つ目の例文の,translateは他動詞で目的語がこないといけないですが,目的語がないです.
また,二つ目の例文は,withという前置詞で終わっていて,明らかにおかしいです.
この不完全さが正しいのですよね.
この不完全さが良いんだよね.何回も読み込んで覚えましょう
練習問題
1> This river is dangerous to < ? > in July.
① being swum
② swim in
③ swim it
④ swimmingセンター試験(頻出英文法・語法問題1000)
練習問題の答え
1>の答えは,② swim in です.
全訳は「この川は,7月に泳ぐのは危険です.」
<S + is +形容詞+to不定詞>にした形では,「Aは…するには〜だ」の意味があります.
to不定詞が形容詞を修飾してその意味を限定させる働きがあります.
また,to不定詞は,副詞的用法になり,不完全の形をとります.