- 英語学習でよく陥りがちの「譲歩」の理屈を知る!
- 日本語の譲渡「みんながそう言うなら,やめるよ!(歩み寄る)」
- 英語の譲歩「みんながそう言っても,やめないよ!(歩み寄らない)」
こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.
英文法の勉強をしていてしばしば出てくる『譲歩』,実は日本語と英語で意味が全く正反対なことにものすごくモヤモヤしていました.
日本語の譲歩は「相手の意見を取り入れて,歩み寄る」.
英語の譲歩は「相手の意見を聞いてもなお,歩み寄らない」.
なぜこのように正反対の意味になってしまったのか,理屈を理解しないとおいらはダメなのです.
そう言うものだから覚えろ!と言われて納得できる人なら良いですが,おいらはネチっこいのでね...
と言うことで,今回はこの『譲歩』について詳しくやっていこうと思います.
英語の『譲歩』は歩み寄らない!?
例えば,譲歩を表す英文法には以下のようなものがありますよね.
<譲歩を表す構文>
- although,though (〜であるけれども)
分詞構文として,逆説の意味で使われることが多い. - 複合関係詞 -everがつくもの.(だれが〜しようとも)
whoeverやwhicheverなど.副詞節を作る関係詞. - but (~だが)
<it is true ~ , but~>の形で使われる.
例えば,以下の例文を考えてみましょう.
Whoever opposes this plan, I will do it.
(たとえ誰がこの計画に反対しても,私はそれをやる)
前の文章(従属節)が逆説的の意味になっていて,主節で全然歩み寄ってない!自分のやりたいことを主張しているよ!
英語学習の時に,この用法が『譲歩』と習うのですが,なかなかしっくりきません.
だって,私たち日本人にとっての『譲歩』は歩み寄るものですもんね.
しかし,英語の『譲歩』の文章,実は自分にとって都合の悪い部分を一部認めているのです.
従属節では,自分にとって都合の悪いところを認める
Whoever opposes this plan, I will do it.
(たとえ誰がこの計画に反対しても,私はそれをやる)
前半の従属節「たとえ誰がこの計画に反対しても」という一文,実は,自分に非があることを認めているのですね.
英語というのは,自分の意見をストレートに言う言語,結論や大事なことを先に言う言語であるにも関わらず,
このような
「誰かが反対する計画であることは重々承知しております」
という歩み寄ったニュアンスが英語の『譲歩』なのです.
でも,結局,行動的なものは歩み寄ってないのですけどね.
日本語の『譲歩』は相手の主張をある程度聞き入れ,最終的に,行動や決断が変わるのは,国民性の違いだねー!.
なるほど,これが『英語の譲歩』かあ,,,と考えるとかなり腑に落ちました.
ちなみにForest(現:Evergreen)には,以下のような説明がなされています.
譲歩とは,自分の主張にとって都合の悪い事実を認めた上で,それでもなお自分の主張は変わらないということを述べる表現方法のことである.
スッキリしましたね!