山口大学主催のYUBEC!
山口大学常盤キャンパスで開催されたYUBECのシンポジウムに参加してきましたので、その感想を書いていきたいと思います。ホームページを作ってはじめての研究報告記事です笑
そもそもYUBECといいうのは、Yamaguchi University Biomedical Engineering Centerの略で、山口大学で医学と工学の専攻が融合してできたセンターになります。
以下はYUBECホームページに記載されているセンターの概要です。
YUBECではヒトの体と医療に対して工学的にアプローチします。つまり,化学,生物学,数学,物理学を利用して,医療のための物質,情報処理,機械(デバイス)の創造を目指します。ヒトの体も物質であり,情報を集積処理しながら動く最も高度な機械でもあります。ヒトの体を工学的に解析応用することで,医薬,診断技術,医療機器の開発が可能となります。さらに,地域への医工学の普及,企業への医工学研修から企業と連携を強化した研究成果の実用化を推し進めます。YUBECは希望ある未来の社会に貢献します。
実は、第1回からもれなく全部参加しているのですが、徐々にシンポジウム自体大きくなってきていますね!今回の第5回はめちゃくちゃでかいです笑
前回2016年12月の「医工連携の推進に向けたシーズ発表会」に続き、大学関係者から、企業の方々や行政の方々まで、幅広く参加されています。本学のシーズに加え、次世代シーケンサーの応用や大学初のベンチャー事例など色んな事を紹介してくれるようで、楽しみです。
本シンポジウムのプログラムは、こちらです。
- 開会のあいさつ
- 特別講演
- 創薬から医療機器まで YUBECシーズ紹介
- ポスターセッション・企業展示&研究室ツアー
- 閉会のあいさつ
早速、プログラム2番目の特別講演ですがお二人のプレゼンターが登壇されました
一人は、水上洋一先生(山口大学 大学研究推進機構 総合科学実験センター 副センター長)
もう一人は、武田一男先生(株式会社オンチップ・バイオテクノロジーズ 取締役開発部長)です。
水上先生「全ゲノム解析技術を応用した新事業の創出へ」
まず、遺伝子を解析をするために、次世代シーケンサーを使って遺伝子配列をデジタル化します。
何が嬉しいかというと、テーラーメイド治療(患者毎に適した治療)ができたり、大局的ながん治療への応用ができます。
山本先生は乳がんを取り上げて解析結果を示してくれました。
乳がんっていうのは、未だに原因不明で悪性度が高いものが多いらしいです。
それを次世代シーケンサーを使って、何が原因かを突き止めて、内分泌療法や化学療法など、どういった治療が良いか判断できるみたいですね。でも、なんで日本でこんなに乳がんが多いのかは、本当に分からないみたいです。
あと、大事なことだと思いますが、
乳がんって若年層にめっちゃ増えているらしいですよ!!
39歳以下でも全然楽勝で発症するみたいですよ!
皆さんも定期検査行ってみてくださいね!っていう感想です笑
武田先生「ゲノム医療に適する使い捨て交換型マイクロ流路チップ型細胞ソーティング技術」
二人目のお方は、(株)オンチップ・バイオテクノロジーズの開発部長の武田先生です。
開発してる新技術は、リキッドバイオプシーといって採血からがん細胞の情報を入手できる技術らしいです。
こちらも先ほどと同様に、次世代シーケンサーを用いてがん患者の血液中に、がん細胞から剥離した細胞を見るみたいですが、、、すごい笑
これによって、がんの転移がわかったり、個人に最適な治療薬の選択ができたり、創薬の面でも役に立つらしいです!!すごい。
そして、細胞のゲノム解析をするときには、必要な細胞を得るための分取を行うソーティングという処理が必要になります。
武田さんのプレゼンでは、ここに会社のメソッドが詰まっているそうです。
従来のソーティングマシン(セルソータ)はいろいろと問題があるみたいです。従来のマシンでは血を送る管路があるのですが、それが使い回しなため、コンタミネーションが起こるみたいです。そりゃそうですよね。同じ管路を使っていたら、マシンを洗っても細胞なんて微小なため前回のものが付着していてもおかしくないですよね。
武田さんの会社の話によると、コンタミネーションフリーにするために、その管路を使い捨てにして、かつ細胞破壊の少ない技術を作ったみたいですね。
また、「がんゲノム検査」(遺伝子一括検査)が来年度から保険適用になるみたいですよ!笑
ほんとかい!?来年まで待ちましょう笑
大学生の保険適用の医療に関しては、給費金という形で戻ってきますからね。ラッキーです。
僕も遅延型アレルギーなどを調べたいのでやろうかな…と思っています。
いやーすごいですね。将来は、医療技術の発達でますますより良い世の中になって行きそうですね。死亡原因の第1位のがんも徐々に減っていくのではないのでしょうか。
プログラム3番は、YUBECシーズ紹介です。
1.抗体医薬品の製造(シングルユース)システムの紹介
シングルユースって良いですよね。
注射器がガラスからプラスチックになって使い捨てになったり、瓶ビールが缶ビールになって使い捨てになったり、
世の中のありとあらゆるものがシングルユース化され、安心安全になっています。
2.大容量PCRの開発
この技術の開発によって、大容量のDNA増幅やワクチン開発ができるみたいです。
あっ、PCRっていうのは、ポリメラーゼ連鎖反応といって、DNAを増幅するための原理またはそれを用いた手法です。
また、PCRとカニカマは関係があるみたいです。
短時間の加熱処理によって省エネになるみたいです。いいですね。省エネ。
3.時計遺伝子の研究
日経新聞や山口大学ホームページトップにも掲載された研究らしいです。
ってか、時計遺伝子ってなんだ!笑
話を聞いていくと、体内時計みたいです。夜更かしをよくするような人たちは、体内時計がずれて、それを時計遺伝子が増えたり減ったりして病気になるみたいです。
糖尿病になるリスクが高まるので、皆さんも生活リズムにはきおつけてね!
4.臨床生体医療工学研究室シーズ紹介
次からは学生の発表ですね。初めは、僕たちの研究室の李くんと岸本くんの発表です。
あっ、おいらの所属する研究室なのです。笑
緊張はしていたものの頑張っていましたね。
それぞれ、血管内治療デバイス、カテーテルをどのようにして自動で動かすか?や、血流解析(血液の粘り気を評価)の結果を見せてくれましたね!お疲れさまです。
5.ICT活用による緊急輸送支援システム
山口大学のおもしろプロジェクトで採択された発表です。
急患の患者の記録を、救急車周辺の病院や消防士にオンラインでお知らせすることによって、患者に最適な病院をお知らせできたりするんですね。
また、患者さんが搬送される前に、病院側と情報共有ができるので、治療効率が上がるようです。効率化を求めたシステム開発ですね。
ってか、これまで救急車ではこのようなこのようなシステムではなかったのか笑
どのように連携してたんだろう…笑
っとかって思ったりもしていました。
プログラム最後のポスター発表
会場はD棟の1階のフロア―をすべて使って大掛かりな感じです!かなりの人が発表してましたね!
本当は会場もっと広いんですが、いろいろ歩き回って写真を撮るのを忘れてました(笑)
おっ!あのピンク色のポスターは...
おいらの研究グループのポスターですね。
発表者の小川朋美さんも気合をいれて説明してました。
この日のために名刺も手作りした模様...
オーディエンスの方に体をつかって懸命に説明してました。立派な研究者になれるとよいですね。
となりには、友達の山口春佳さんもいましたね。良い笑顔です。
報告内容をぎっしり用意して発表にのぞむ姿、見習わないといけません。
ナガノインテリアに就職が決まったみたいなんで、浮かれてましたがいつか家具をプレゼントしてもらいましょう!
みなさん発表お疲れ様です。
おいらもちょっぴり刺激されましたので明日から研究の方も頑張っていきます。
論文を完成させます!
ポスター発表の後は交流会がありました。
多くの企業から社長さんをはじめいろんな方が参加されてて良い話も聞けました~^^
では。