文化によって見えるものと見えないものがある!
この記事はこんな人にオススメです
  • 読書が好きな方
  • 文章をきちんと読みたい!思っている方
  • センター試験に向けて勉強をしている方

こんにちは.けんゆーです(@kenyu0501_).
26歳になりましたが,文章を適切に読む力が足りない!と思ったので,今年一年はとにかくスタディサプリで文章を読む練習をしてます.
以前の記事で宣言しました.


ペンのすけ

文章をきちんと読めないまま,放ったらかしにするのではないぞ!

そうです!
今日は「異文化理解論・文化人類学」の現代文を読みましたが,そこで面白かったトピックがあったのでシェアします.

異文化理解論・文化人類学の問題

スタディサプリの高3スタンダードレベル現代文の問題からです.
竹川大介先生の「サザエを見る目」という現代文を読んで,異文化を理解します.
(学習院大学の入試問題らしいのです...)

サザエを見る目

本文を読んで感じた事を書きます!
文化圏ごとに物の見え方が異なるということがあるようです.

例えば,日本の文化圏にいる人であれば月の模様はウサギに見えたりするあれですね.
(アメリカとかだと美しい女神とかカニに見えたりするらしい.)
つまり人は物事を見るときに,文化ごとに特殊なフィルターがかかっているようです.
今回はそんな文化の違いによる見え方のお話!

この話は,一人の少女がずば抜けてサザエを取るので,どのようなカラクリがあるのかというものを考えていくものです.
そのカラクリを才能とかで片付けてしまう一種の一般論をいくつかつらつら挙げておき,最後に筆者の主張がドカンときます.

この対比構造を学びました.

ちなみに,筆者の竹川先生は徐々に取れるようになっていきますが,始めは全くサザエが取れません.

ペンのすけ

彼女と私の目は同じ目だけど,見えている景色が違うのだ!

面白かったのは,サザエを見つける能力は一般論的解釈でいくと以下のようになると思います.

  • 集中力が高い
  • 視力が人より良い
  • サザエの居場所をよく知っている

などなど,しかし竹川先生の主張はこうです.

磯はけっして単調ではなく多様であり,その多様性の中にしっかりとした規則性があった.その規則性は,許されれば名前をつけておきたくなるような,再現性のあるくりかえしだった.そして,そのくりかえしの間に,ときどきサザエの模様が入っているのだ.サザエをみつける瞬間は,サザエそのものより先に,サザエの模様,サザエの形,サザエの不自然さが,目の中に飛び込んでくるような気がする.

(本文より抜粋しました)

ペンのすけ

ん!?名前をつけたい!?それはカオスだ!

つまり,言葉では表せないけど,サザエだと認識できる瞬間があるのですね!
カオス的に!!

そこの文化圏に入って初めて新しい世界というものが見えるということですね.
面白かった.

追記,雨について

そういえば,昔の人たちには雨って見えていなかったらしいですね.
以下の絵は1877年,カイユボットによって書かれた「パリの通り,雨」という作品ですが,雨が書かれていません.
(画像は,「西洋絵画美術館」より引用しました)

キンコンの西野亮廣さんが言ってましたが,
「この時代は人々は,雨が見えているようで実は見えていなかった時代で,日本の浮世絵によって初めて雨が書かれてそこから我々は雨を見るようになった」
らしいですね.

ものの見方ってすごいですね.
文化だし,アートだし,価値観ですね.
研究もいろんな箇所から疑って見ないといけないですね.
異文化理解学という分野も面白いですね.

話は逸れまくってしまいましたがおしまい!