音の歴史を考えてみます
この記事はこんな記事です.
音楽の再生技術の歴史は,現在に至るまで3つのステージを辿ったと言われています.その歴史を少々振り返ってみます.

こんにちは.西洋の歴史を学ぶのは面白いですよね.
かつて,中世12世紀では,ルネッサンス時代に大学というものが設立されて知識の共有がなされた,という事を記事にしました.


それまでは,知識と技術という「ノウハウ」の伝承は非常に厳格なものだったのですが,大学という機関がそれを見事に切り離した歴史がありました.

音の歴史を見てみる

実は,西洋の音楽の歴史も面白かったりします.
これも中世からルネッサンスあたりからの歴史です.
キリスト教の聖歌や,グレゴリオ聖歌などは,音を正確に後世に伝承しないといけないので,この時代に「音の再生技術」という研究が盛んになりました.

ペンのすけ

神からもらった聖なる歌は,アレンジしてはいけない!いつでも正しい形で伝承する必要があるのだ!

過去1000年以上に渡って,「音の再生技術」は,ものすごく研究されてきたのですが,岡田暁生さんの「音楽の聴き方」によると3つの歴史のステージがあるといいます.

  1. 楽譜の開発
  2. 身体複製
  3. レコードの隆盛(テクノロジ)

1.楽譜の開発

1000年くらい前の人々は,音楽を伝えるために,まず「楽譜」を作りました.

この「楽譜」によって音の数値化というものが図られます.
みんなも知っている「ドレミファ〜」ですね.
後生へ残すに値する価値ある音を,ドレミファ〜という音階で残したのですね.

おいらの耳は分解能がかなり低いので,この音はドだ!この音はミだ!
っという風に判別はできないのですが,音楽に精通している人は,判別することができますよね!
これは後世の人が,音を正しく継承しようという狙いがあり作られたもので,1000年経った今でもそれはうまく機能しています!

ペンのすけ

すごいぞ!ドレミたち!

この楽譜の完成によって,音が身体から切り離されたのですが,完璧ではありません.

実は,歌い手独特の,喉の使い方(コブシとかビブラート)は楽譜には書けないからです.
それら独自のリズム感などは,数値化できずに無視されてしまいます.

音楽がワールドワイドになったのは,楽譜の功績が大きいのですが,この時代の音楽は未だ使い捨てのものでした.
(つまり,歌い手の歌自体は残せないので,一種の芸術品であった)

2.身体複製

楽譜として数値化ができない部分をどうやって後生に残していくかという問題が残っていて,それを可能にするのが身体のコピーでした.
音の歴史の第二ステージ突入です.
同じ歌い手を増やす方法です.

日本の歌舞伎みたいな感じで,徒弟制度により師匠の細かい芸を身体に刻む方法です.

ペンのすけ

日本の伝統芸能は素晴らしい!あれは第二ステージだ!

これだと,音楽を後世に正しい形で残せると思うのですが,なんせ身体コピーをするには時間がかかる!
これは,18世紀くらいですが,音を後世に残すにはまだまだ課題がある方法です.

19世紀になると,西洋では音楽の価値が世間的に認められてきて,音楽大学院なんてものもできます.

ペンのすけ

1843年に設立されたライプチヒ音楽院は有名だね!

音楽理論や偉大な音楽を,その精神まで含めて正しい形で継承し,再現することができる身体を複製する!
という理念があったようです.
音を後世の残すということは,ここまで大事なことなのですね!
しかし,学校ができても課題はたくさんあるのです.

3.レコードの隆盛(テクノロジ)

やっぱりいろんな課題は,テクノロジによって解決される場合が多いですが,音に関してもそうですね!

学校に続く音の再生技術開発.第3ステージはレコードの発明です.
このレコードによって,完全に音を身体から切り出すことが可能になりました.

世界で初めて音の再生を可能にしたレコードは,エジソンが作りましたね!
1877年です.
真鍮の円筒に音の溝を記録する技術です.
このレコードは実際には,音楽目的としては想定されていないものでしたが,現代を見てみると完全に音の再生という面で盛り上がりを見せていますね!
(エジソンの目的は盲人の補助をする機器でした)

ペンのすけ

そうだったんだ!エジソンの発明は時に早すぎるとも言われるけど,音の再生の盛り上がりを経た現在は,身体拡張の開発が盛んだよね!

現在は音の再生は,音楽用途だけじゃなくて,例えば障碍者の身体拡張や翻訳とか,いろんなところに活用されていますよね.

音楽に関しては,個人的にですが第4ステージはすでにきていると思っています.

それは,空間の分離です.
今はVRやARと言われるXRテクノロジを使って,レコードした空間情報に入り込むことができる時代です.

ペンのすけ

ついに時代はここまできたか!!

テクノロジが究極に進化した未来にいれるし,それを個人で作り上げる環境があるということが感動です.
いやー楽しい時代ですね.
おいらもちょっとお金をためて,ヘッドマウントディスプレイを買ってVRアプリを作りたいのですが,,,
もう少し先になりそうです....
Unityでコツコツ3Dアプリケーションを作ります...
(完全にどうでも良い話になりましたね.)

文章も正しく読む!

最近,現代文を正しく読みたい!ということを切実に思っておりまして,26歳になった今でもスタディサプリで勉強中です笑

今回ブログで書いた音楽の歴史は,岡田暁生さんの「音楽の聴き方」を読んで書きましが,スタディサプリでの現代文講座にあります.

スタンダードレベル現代文の「芸術論・音楽史・音楽社会学」という講座です.
大人になってから学ぶ現代文もオススメですよ〜!
ちなみに,本日読んだ「音楽の聴き方」はこちら

では〜!