【書籍要約】ひろゆき氏の「このままだと、日本に未来はないよね。」
この記事のポイント

こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.
本日はひろゆきさんの「このままだと、日本に未来はないよね。」の要約と,読んだ感想を書いていきたいと思います.
日本はこの先どんどん衰退して,国としてはオワコンという位置付けをしているひろゆきさんですが,そのオワコン日本の中で「個人」としては幸せにいきていくための方法論,考え方を指南してくれています.
日本はオワコンだからといって,人生お先真っ暗にならず,それでも楽しむ方法を一緒に模索していきましょう!

なんで日本はオワコンなのか!?

日本オワコン説に関するこの辺のロジックは,常々ひろゆきさんがあちらこちらで提唱しているので,重複しているところもあります.この本よりも後の2019年9月に発売された「凡人道」でもかなり似たようなストーリーになっています.

つまり,
日本オワコン,でも個人としては幸せになれるよ.」というものですが,ではなぜ日本がオワコンなのでしょうか.

<日本がオワコンな理由>

  • 消費税増加で,消費が減るので給料は低下.
  • 2020年のオリンピック後の景気低迷.
  • 投資家たちのババ抜き的状況.
  • 日本経済が沈んだ時の若者が暴動する可能性.

オワコンを脱却するためには,劇的な手を打たないといけませんが,現状,そういった余裕は国にも国民にもないのですよね.

ペンのすけ

みんな余裕がないのだね


ほとんどの国民に余裕があれば未来の子供達ために投資するという考えで,高齢者優遇の価値観は少なくなると感じますが,こういった状況ではそんな未来に投資しようなんて思わないですよね.圧倒的に経済が悪くなるといったように,一度どん底まで落ちないと,「現状を変える」という感じにはならないのです.
ペンのすけ

この先も,現状を変えようとはしないと思うよ!


ということで,日本は変わらない,というか,これからも悪くなるけど,個人としては幸せを見つけましょう!というのが本書の立ち位置です.国に対する「希望」を捨てて,日本はこのままだとヤバイ!という状況に気づいて,個人としての動き方,考え方を改めていきましょう.

本書は,第5章に渡って,様々な場面や環境でのひろゆきさんの思考実験が紹介され,個人としてどのように生きたらお得なのか,ということが書かれています.
テクノロジー国際問題少子化移民などなど,多くの問題を取り上げています.ここで各章の目次を紹介しておきます.

目次について

1.ひろゆき流未来予測のメソッド.
・未来予測をハズさない先読みのコツ
・僕が的中させた三つの予測
・予測の精度を上げるための情報収集スキル

2.どうなる!?“オワコン日本の10年後”
・「お金」も「人材」も集まらない 日本経済の未来
・キャッシュレス時代のお金の未来
・機械が人間を超える テクノロジーの未来
・無人化で貧しくなる 産業の未来

3.世界情勢を予測してみた

4.ひろゆき流問題解決のメソッド
・子供を産んだら1000万円支給
・無敵の人にはウサギを配れ
・優秀でない子にこそ教育は必要
・就職予備校型と研究型に分ける
・移民受け入れよりも機械化の技術に力を入れたほうが得
・ベーシックインカムで国民全員に月7万円配る
・保育園への補助金を廃止して,育児世帯に支給

5.これからの時代をサバイブする方法

基本的に第1章から第4章までは,日本がなぜオワコンなのかという理由が語られて,最後の章で,個人としてどう生きたら良いかというエッセンスが入っています.
それでは,気になったところを詳しく深掘りしていきましょう.

第1章 未来予測の大切さ!

未来はどうなっているのか誰にも分からないですが,過去から現状を踏まえ,今の社会と既存のアイテム・技術から,未来を予測することは可能です.
未来が予測できればビットコインで大損することもなかったでしょうし,先を読もうとすることは人生をお得にする上で大事なことです.

ペンのすけ

いま分かっている材料から,未来の予測精度をできるだけ高められるように頑張ろ!


例えば,ある商品が今後来るかどうかの先読みのコツは「経済合理性」だそうで,かなり納得させられます.

経済合理性にかなっている場合は,時間の問題でモノが広がるといいます.コストや使い勝手のよさというものは,技術進化に伴い解消されるので時間の問題な場合が多いのですね.
携帯電話が良い例です.かつてはとても使い勝手が悪く,携帯が出た当時も,固定電話を使用する人の方が多かったのですが,現在は違いますよね.このように未来を考える上では,経済合理性を考えることが欠かせません

ペンのすけ

その他にも面白いことがたくさん紹介されていたので読んでみてねー!

第2章 10年後の日本はどうなるの!?

世界の技術の変化に追いつくためには,人材とお金が必要だといいますが,現在の日本にはそれらが足りないのですね.そのため,ひろゆきさんは,日本の未来は悪化するという予測を立てています.
10年も経つとAIの進化をはじめ働く環境がガラリと変わると思います.かつて手作業で行ってきたことが産業機械で置き換えられたように,現在は人間の手でやっているバランス調整をAIが組み込まれた機器で代替される可能性が大きいですよね.

そうなった未来に,僕らは働かなくて良いんだー!遊んで暮らせるぞー!とはならないのですよね.基本的に設けて楽をできるのは,AIの機器開発に関わった人たちなのですよね.

「例えば,ある会社がAIで儲けた場合,投資した株主や取引先には利益が還元されますが,その会社に関わっていない大多数の人は,より貧乏になります.儲けた会社はAIの導入で首にした従業員たちの補填はしませんし,況してや一般の人に利益を配ったりは同然しません.だから,AIが普及したら,バラ色の人よりもきつい人の方が増えて,全体としては貧乏な社会に突入するでしょう.」

本書引用,p86.

AIには提供できない価値をしっかりと抑えられるような人間になるために,きちんと努力しないといけないですね.

ペンのすけ

漫画も書いてみたので読んでみてね!

産業の未来はどうなるのか?

そのほかにも本書では,多くの分野の産業に関しての予測を立てています.
例えば,
・日本の基幹産業が徐々に無くなっていく
・マイカーもなくなる.
・エンタメも衰退
・ドラックデリバリーシステム(ナノボット)は有り.
・火星移住は有り得ない.
・日本カジノは失敗に終わる.

などなど,今後の気になる産業の多くをひろゆきさんの独自の視点で考察されています.
木になる人は本書をご覧ください!

第3章 世界情勢を予測してみた

この章では特に中国の国際競争力が印象に残りました.
やっぱり中国って強いのですね!ということが読み取れました.
数,国土というメリットに加えて,国の政策のあり方がかなり強いのです.

技術開発でも人の行動を監視したりコントロールしたりするのは,日本だとプライバシーの問題などでなかなか難しいですが,中国ではプライバシーの概念自体がないし,守る気もないので,ネット上などでデータを集めて「多くの人をコントロールするにはどうしたら良いか」という実証実験をやりやすいんです.

本書引用,p.138

ほかにも,韓国と北朝鮮の統一についての考察や,EUから離脱したイギリスの問題石油で儲けている中東のお話などなど,世界情勢の今後がひろゆきさんの見解で語られているので面白いです.

ペンのすけ

どうなっていくんだ世界!!?日本の入り込める隙はあるのか!?

第4章 ひろゆき流の問題解決メソッド

こちらもの章も非常に楽しく読ませていただきました.
ひろゆきさんが少子化対策でよく提案する「子どもを産んだら1000万円の支給」ですが,こちらはいろんなメディアでも取り上げられているものですね.
AbemaTVでも以前言っていたことを思い出しました.

ペンのすけ

ググってみてね!


社会システムを変える時には,劇的にしないと意味がない!というのが根底にあるようです.

子どもたちがお金を稼げるようになったら,最終的にお金が国に戻ってくるはずなのに,目先のお金がないから教育には一切投資しない,子どももいなくていい,となってしまっているのが,日本の少子化の問題点だと思います.

本書引用,p.164

この子どもを産んだら1000万円支給に関しての指摘は本当にごもっともだなと感じます.
40年働いて生涯賃金2億円を稼いでくれたら納税で元が取れる計算にはなるので,1000万円の投資で少子化を打破するのはかなり良いと感じます.現実的にはかなり厳しいお金の使い方ですが...

ペンのすけ

子どものいないおいらにはすごく嬉しいのはさておき...笑

そのほかにも,孤立化を避けるために,ウサギを配ってみるという提案も面白いですね.
実際にベネズエラではウサギを配ったことがあるとのことですし,効果があると考えます.

実は第4章までは,ひろゆきさんの他の本やYoutubeを見ていると割と出てくる内容なのですが,第5章は,個人ではどのような生き方が良いのかということを解説されているので,とても面白いです.読み応えがありました.

第5章 これからの時代をサバイブする方法

第4章までは,「日本はこのままではやばいよね」という内容なのですが,第5章は,「ではどうしたら個人が幸せになれるのか」ということについて言及されています.

世の中の役に立たないものを探した方が良い!?

わかりやすい例で言うと英語に関しては,全員が学ぶと思うので,それができたとしても給料は上がりにくいのです.役に立たないものの方が,ビジネスとしては利益率が高いといいます.

「人の役に立つことをしなさい」と言う旧来の価値観は,本質的には,道徳的に正しいのですが,そうした仕事を選ぶと給料が低くなるのです.

本書引用,p.212

誰かの役に立つというのはモチベーションになりやすいですが,それらを仕事にしたい!と思っている人もその分多いのですね.競争相手が多ければ多いほど,ビジネスとしての利益率は小さくなるというわけです.本書では,フェイスブック(FB)の例が紹介されていますが,実はFBは航空会社よりも設けていますが,航空会社よりも役に立ちません.
世の中の役に立たないものの方がお金になるという良い例ですね.

競争相手の低いところであまり役に立たない価値を考えることは,今後の社会で成功するための良いポイントかもしれませんね!

その他,本書では様々な面白いアドバイスがなされていました.
詳しく知りたい人は,本書を読んでみてくださいね!

ひろゆきさんのその他書籍の要約はこちら

それぞれ,エッセンスを要約しているので,時間があったら覗いてみてくださいー!