博士学生に対する授業料免除は大学によってだいぶ違うようだけどそこら辺どうなのか
この記事はこんな人にオススメです.

博士課程の学生の学費関連のことが気になる方に向けた記事で,Twitterでいろんな学生さんに協力をいただいてまとめました.

こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.
博士課程の就学状況として,あれやこれや心配事がある人が多いと思います.
特に,これから博士に進もうと思う学生の最も大きな心配事は,金銭的な面だと思うので,Twitterで以下の内容の通り協力を仰ぎました.

調査する内容は「博士課程の授業料免除について」です.
調査項目は以下です.

  1. 大学名?
  2. 博士課程の在学中に学費免除になったか?
  3. 学振を取っているか?
  4. 学振以外からの金銭的補助があるのか?
  5. 独立生計(納税してる?)かどうか?
  6. その他審査に影響のあると考えられること

普段,実際には聞けない情報だと思うので,なかなか貴重だと思います!
それぞれの個人の状況を取り上げていきたいと思います.
ご回答のご協力をしていただいた博士課程の皆様,ありがとうございます!
また,失礼ながら,不明な箇所は(不明)とさせていただきます.

東京大学

CASE.1

  1. 東京大学
  2. 半額免除
  3. 学振DC1
  4. 学振以外の金銭的補助はなし
  5. (不明)
  6. 東大は金銭的な事情が優先な気がします.むしろ学振が無いほうが全額免除はもらっている可能性があります.

 

CASE. 2

  1. 東京大学
  2. 全額免除と不可両方経験あり
  3. 学振なし
  4. 単発の給付奨学金アリ
  5. (不明)
  6. 東大は,審査にあたって家計状況を評価する独自指標があり,自分で計算することができる.
    その指標がマイナスになると免除の対象となるという,分かりやすい仕組み.
    ・全額免除の時
    実家通いで父の扶養に入っていた.同一生計内に私立大学に通う兄弟がおり,それの影響が大きく,指標はマイナス2-30万程度.
    余裕の適格者のため,全額免除.
    ・不可の時
    結婚に伴い,会社員の配偶者の扶養に入る.
    親の扶養から外れたことで,免除申請の際は独立生計扱いになる.件の指標がプラスとなる.
    独立生計の書類で,一応家計はカツカツであるアピールをしたが,不可.
    申請し続けているが,連続で不可.
    しかし,同時期に申請していた公益財団法人の奨学金の学内審査が通過し,結果採用された(給付 年額60万円.一年間のみ.実質今年度の学費はカバー出来た).
    この奨学金は,授業料免除を貰っていた時の申請では落ち続けていた.

途中でご結婚されており,とても有益な情報を共有していただきました.
ブログに状況も転用して良いとのことでしたので,詳細を載せさせていただいております!
ありがとうございます.

京都大学

1年目

  1. 京都大学
  2. 授業料免除なし
  3. 学振なし
  4. RAで月数万円の収入,不足分は会社員時代の貯蓄
  5. 独立生計

2年目

  1. 京都大学
  2. 全額免除
  3. 学振なし
  4. (不明)
  5. 独立生計(ギリギリ独立生計の基準収入を超える程度)
  6. 一人暮らしでしたが両親ともに働いているので,独立生計にならないと基本的に免除は無理だと思います.

 

九州大学

  1. 九州大学
  2. 全額と半額免除どちらも
  3. 学振なし
  4. 武田科学振興財団奨学生
  5. 独立生計なし
  6. なし

 

千葉大学

  1. 千葉大学
  2. D1前期全額免除, D1後期半額免除
  3. 学振なし
  4. 後期は理研のJRA制度で月16万円.
  5. (独立生計不明)
  6. JRAのために,半額免除になりました.

 

旧帝国大学

  1. 旧帝国大学
  2. D1の時は半額免除,学振取得後全ての申請で全額免除
  3. 学振DC2
  4. (不明)
  5. 独立生計
  6. 学振取得者が独立生計で申請した場合,学振非取得者よりは経済的に不利になるので全額免除は通りやすくなるかと思います.
    なぜなら独立生計なら親の扶養を外れて240万の収入だけで生活する事になります.
    さらに,研究遂行経費を申し込んだ場合,240万の収入の内3割,すなわち32万円は研究の必要経費として計算され,収入が168万円まで減るので,より授業料の全額免除が通りやすくなるかと思います. 私の大学では学振取得者が授業料免除の申請をする際は,研究遂行経費を申し込んだかどうかの確認がとられます.私は親の収入と奨学金で生活していたD1の時は半額免除しか通りませんでしたが,DC2開始後は全額免除が通るようになりました.

6.に関してしては,ご本人様からいただいた授業料免除に関する知見を転用させていただいております.

参考になる貴重な情報をありがとうございます.

早稲田大学

CASE1

  1. 早稲田大学
  2. 授業料免除の制度なし
  3. (不明)
  4. (不明)
  5. (不明)
  6. 早稲田大学は,博士1-3年まで給付奨学金(年間60万円ほど)があります.学振取得者はもらえません.
    学費が90万ちょっとなので,この奨学金を学費に当てれば,学費が30万くらいになります.
    私立の学費だけをみて博士進学を諦めるのはもったいないです.大学独自の給付型奨学金あります.これに+TAを合わせることも可能です.

6.に関しては追記でいただいた早稲田大学の情報を転用させていただいております.
早稲田大学で,博士を取りに行きたい方には有益な情報だと思います.

CASE.2

  1. 早稲田大学
  2. 授業料免除の制度なし
  3. 学振DC1
  4. (不明)
  5. 独立生計
  6.  本学の場合,運が良ければD1でも助手として大学から雇ってもらえ,さらに授業料が免除になります.
    DCよりも助手の方が金銭面では待遇がいいです.ただし研究費はつきません.
    助手は学科全体で人数が決まっており,大学からお金が支払われる形になります.
    過去の履歴を遡って,全研究室で助手になった人数が同じになるように調整しているため,業績は全く関係なく運です.

色々と情報を頂きまして,ありがとうございます.
助手という仕組みがあるのですね.
金銭的に学振よりも待遇が良いのであれば,美味しいですね!

名古屋大学

  1. 名古屋大学
  2. 半額免除
    博士前期課程は名古屋工業大学で,4期とも全額免除
  3. 学振なし
  4. 日本学生支援機構の第1種奨学金
  5. 3兄弟いて全員学生で同一生計
  6. {評価値}={収入額(同一生計全員分)− 控除額(同一生計で就学中の人数や、災害に遭ったなど)}
    で決め,評価値の低い方から順番に全額免除、半額免除と予算を割り当てていくそうです.
    名大の授業料免除申請要項はこちらです.

 

岡山大学

  1. 岡山大学
  2. D1~D2全額免除(当時学振なし)
  3. 学振DC2
  4. 他の金銭的援助なし
  5. (不明)
  6. 修士の頃,父母の申請書に就労年月日に記入ミスがあり,半額免除になりました
    収入にかかわらず,その辺はかなり厳しく審査されているようです.

書類不備があると,評価が下がるようなので,皆さんも参考にされてください!

博士課程学生のリアルな状況をまとめ

リアルな体験をご回答いただきまして,本当にありがとうございます.
Twitterリンクを貼ってもよろしいというお方はお声がけくださいませ!

大学によって,博士課程の母数が違うので,貰いやすい貰いにくいはあると思います.
また,学費関連は時期的なタイミングもあると思いますが,実際の生の貴重な情報だと思います.

博士課程にいきたいと思っている方は,お金の面がやっぱりあると思いますので,ご参考になれれば幸いです.
ちなみに,おいらの状況は以下です.