- 「with+名詞+分詞」の使い方について詳しく理解したい方.
- 「with+名詞+分詞」の成り立ちについて詳しく理解したい方.
- センター試験やTOEICの対策を頑張っている方.
こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.
しばしば長文や穴埋め問題に出てくる付帯状況「with+名詞+分詞」についてやっていきます.
普段馴染みがあるのは「with+名詞」の形だよね!「with+名詞+分詞」の形になるとどうなるのかな?
付帯状況と呼ばれるだけもあって,「with+名詞+分詞」は,同時に起こっている事柄を補足的に説明するときに使われます.
例えば以下.
He sat there with his eyes closed.
(彼は目を閉じてそこに座っていた.)
ここで,his eyes(名詞)は,closed(分詞)の「意味上の主語」になります.
「with+分詞」の形では使われないので注意が必要だよ!
また,この付帯状況「with+名詞+分詞」の分詞は,「形容詞」,「副詞」,「前置詞句」なども取ることができます.
「with O C」のCの部分
Cの部分は,分詞以外にも,形容詞,副詞,前置詞句など多くのものをとります.
現在分詞の場合
He sat there with his eyes shining.
(彼は目を光らせてそこに座っていた.)
shineは自動詞です.
過去分詞の場合
He sat there with his eyes closed.
(彼は目を閉じてそこに座っていた.)
形容詞の場合
He sleeps with his eyes open.
(彼は目を開けたまま寝る)
この時のopenは形容詞です.
副詞の場合
He always sleeps with TV on.
(彼はいつもテレビのスイッチを入れたまま寝る)
この時のonは副詞です.
前置詞句の場合
He sat there with tears in his eyes.
(彼は目に涙を浮かべてそこに座っていた.)
このin his eyesは前置詞句です.
目を閉じたままがなぜ,with his eyes closed になるのか
He sat there with his eyes closed.
(彼は目を閉じてそこに座っていた.)
上の例文で,closedに違和感を持った方もおられるのではないでしょうか.
彼自身が目を閉じているので,能動で書かれると思われるかもしれません.
しかしながら,目は閉じられるという意味のclosed,受動態で書かれるのですね.
これ実は,欧米圏の文化背景が関係しています.
彼らキリスト教文化は,自身の肉体を神様から借りているものであるという考えです.
そのため,借り物の肉体の目が閉じられるという表現になります.
(魂は,自分のものと考えている)
自分の命令で,借り物の全く別のものが閉じられたという発想になるのだね.
こういう文化的背景があるので,受動態が多いのです.
例えば,よく試験に出る形式としてはこのようなものがありますので,覚えておいてください.
受動態の場合は,身体の一部を名詞にしている場合は多いのだよ
- with his arms folded
(腕を組んで) - with his legs crossed
(足を組んで)
などなど
ここら辺の詳しい解説は,関正生氏の「世界一わかりやすい英文法」をご覧下さい.