- 分詞構文の慣用表現を網羅したい人
- 英文法を学習している人
- TOEICやセンター試験の対策をしている人
こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.
分詞構文の慣用表現をざっとまとめておきます.
分詞構文ってなんだ!?という方はこちらの参考ページをご覧くださいね.
(参考:分詞構文の訳し方,作り方!動詞が副詞的な働きをする!?)
とりあえずこの記事では,分詞構文の慣用表現を3種類にざっくりと分けます.
- 意味上のSを明示しない分詞構文
- 意味上のSを明示する詞構文
- 前置詞のようにふるまう分詞構文
このように3種類にざっくり分けると覚えやすいね!
では早速,意味上の主語Sを取らない普通の分詞構文からやっていきましょう.
意味上の主語を明示しない分詞構文
- frankly speaking (率直に言えば)
- generally speaking (一般的に言えば)
- strictly speaking (厳密に言えば)
- properly speaking (正しく言えば)
- historically speaking (歴史的に言えば)
- medically speaking (医学的に言えば)
※副詞+speakingは,「~的に言えば」となる. - speaking of ~ (〜と言えば)
- talking of ~ (〜と言えば)
- considering ~ (~を考慮に入れると)
- taking ~ into consideration (~を考慮すると)
- given ~ (~を考慮すると)
- judging from ~ (~から判断すると)
- compared with(to) ~ (~と比べると)
そのため,これらの分詞構文では,意味上の主語は必要ではないです.
これらの意味上の主語が指すものは,「不特定の一般の人々」や「話し手」などであるため,いちいち明示する必要がありません.
例えば,「frankly speaking」は分詞構文を用いずに丁寧に書くと「If we speak frankly」となります.
この時のweが不特定の一般の人々を指します.
一般の人々の場合は,主文の主語と異なっていても,慣用上省略されるんだね!
例文などなど
- Frankly speaking, the principal’s greetings are boring.
(率直に言って,校長先生の挨拶は退屈だ.) - Speaking of building, how old is your house now ?
(建物と言えば,あなたのお家は築何年でしょうか.) - Judging from his advice, there is something to fix on this project.
(彼の助言から判断すると,このプロジェクトには修正するところがある.)
みんなも使えるようになってねー!
意味上の主語を取る分詞構文
- all things considered (全てを考慮すると)
- considering all things (全てを考慮すると)
- other things being equal (他の条件が同じであれば)
- such being the case (そういうわけで)
- weather permitting (天気が良ければ)
- It being ~ (それはそうなので)
これらの慣用表現は,独立分詞構文と呼ばれたりします.
つまり,主文の主語と,分詞の意味上の主語が一致していない場合の分詞構文ですね.
分詞の直前に,意味上の主語を置くのが鉄則だよ!
例えば,最後の構文「It being ~」はちょっと分かりにくので,取り上げておきます.
It being Sunday, the dentist was closed.
(日曜日なので,歯医者は閉まっている.)
意味上の主語はbeingの前のitです.曜日を表す形式主語ですね.
分詞構文の意味上の主語は「主格」を用います.
(動名詞などは「所有格」や「目的格」でしたね!)
(参考:動名詞の意味上の主語とは?)
接続詞を使った元々の文章はこちらです.
↓
Because it was Sunday, the dentist was closed.
(日曜日なので,歯医者は閉まっている.)
理解できたかな!?
独立分詞構文でも,beingは省略される場合があるぞ!生きた英語の感じがするよね.
また,独立分詞構文と似たものに,「with + O + C」を取る構文があります.
(参考:付帯状況を表すwith+O+C「OがCの状態で」について理解する【分詞】)
前置詞のようにふるまう分詞構文
- according to ~ (~によれば)
- concerning ~ (~に関して)
- regarding ~ (~に関して)
- including ~ (~を含めて)
- owing to ~ (~が原因で)
- during ~ (~の間)
これらの表現は,前置詞のようにふるまう分詞構文です.
前置詞のようにふるまうと言っても,これらは,実質的に「句前置詞」や「前置詞」として扱われていますよね.
なので,主語が一致するとか一致しないとかの議論は,あまりされないです.
ちなみにduringは,もともとdure「続く」という意味の動詞から来ています.
どうかな,理解できたかな!色々と情報量が多かったと思うけど,一つ一つ理解して覚えたら,試験でも使えると思うぞ!