「史上最強の哲学入門」は哲学というフィールドの人類の殴り合いでした
この本のポイント
  • 哲学者32人の紹介を,誰の論が最も強いかというストーリー調で解説する本
  • 時代を作った思想,その中で生まれる哲学者の激闘が描かれる.
  • 4つの「真理」について議論する.

こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.
教養をつける本も大事ですが,人生をより豊かにする本として,哲学を学ぶ本というもの面白いと思います.
しかし,哲学の本というのは,どれも難しいような印象で,しかも,いろんな人の考え方があるので,どこから入っていいかよく分からないと思います.

そんな時に,非常にオススメなのは「史上最強の哲学入門」という本です.

この本は,偉大な哲学者32人を紹介している本なのですが,淡々と哲学者の考え方を解説するだけではなく,哲学というフィールドで殴り合う様を用いて説明されています.

本書でも,本の構成としてそれを狙っており,有名マンガ「バキ」のようなテイストに仕上がっています.
ちょっと気になりますよね!一体,この「史上最強の哲学入門」がどのような本なのか,深掘りしていきたいと思います.

バキのようなバチバチ感

本書では,大きく4つの「真理」について話が進みます.
それぞれ

  1. 「真理」の真理(絶対的な真理ってあるの?)
  2. 「国家」の真理(なんで働かなきゃいけないの?)
  3. 「神様」の真理(神は死んだってどういうこと?)
  4. 「存在」の真理(存在するってどういうこと?)

という4つの真理をテーマにそれぞれの哲学者がバチバチに論を立てていきます.
格闘マンガの「バキ」のようなテイストで,「僕の論はこうだ」,「いや違う,俺の論はこうだ!」などといったような感じで,一人一人の背景をきちんと説明しつつ哲学者の紹介がなされます.

ペンのすけ

哲学という難しいテーマの本であるにも関わらず,かなり読みやすいよね.とても人気がある本なので,中古の値段も1000円弱と全く下がっていないよね

「真理」の真理のちょっとした紹介

4つのテーマのうち,一番初めのテーマ「真理の真理」の紹介だけ軽くしておきます.
先ずは,紀元前450年ごろのお話で,プロタゴラスソクラテスという二人が取り上げられます.
それぞれ,「人間は万物の尺度である」や「無知の知」といったことで有名ですね.

戦う議論としては,絶対的な真理なんてあるのか?です.

2500年前から,このような思想がすでに考えられているって感動が深いです.

プロタゴラスは相対的な人間

プロタゴラスは「人間は万物の尺度である」と唱えた人として有名です.
つまり,相対的な価値観で生きている人ですが,当時はその価値観が斬新だったようです.

考え方次第で,「価値基準」をずらすことができるので,当時は政治家などからすごく人気がありました.
全ての話をその人の価値基準でいいように伝えて,美徳な話に仕立てあげることができたからなのですね.

プロタゴラスの当時の授業の報酬は,一回の講義で軍艦が購入できる程だったそうです.
驚きですよね.

ソクラテスは絶対的なものを追求したかった人間

一方で,プロタゴラスの相対的価値観に待ったをかけたのは,ソクラテスです.
無知の知」で有名ですね.
彼は,絶対的な真理を追い求めるために,一生をかけた偉人です.

当時の相対論だと,本当の真理は,人それぞれ変わってしまうのですが,それはどうなの?ということを呈しました.
「価値観なんて人それぞれさ」という考えのもと,本当の真理を追求しない人たちを許せなかったようです.

そのため,上の4コママンガでもありますが「無知の知」なる有名な言葉が誕生したようです.

さらに,ソクラテスの伝説は,絶対的な真理を信じ,自ら毒杯を飲んで死んだところですね.
(毒杯を飲む死刑を言い渡されたとき,実際には,逃げれたという説がありますが,逃げませんでした.)

そんなソクラテスの生き方に,のちの後輩たちプラトンなどは,衝撃を受けるわけですが,続きは本書をご覧ください.

近代から現代も面白いけど,続きは本書で!

また,近代や現代に活躍した偉人,例えば「デカルト」なども,後に続く思想で,出てきます!
「我思う,ゆえに我あり」の人ですね.
こういった偉人たちの思想も,「真理」の真理や,その他3つのテーマで取り上げられているので,ぜひ見て下さい!

あんまりネタバレすると,本を読んだ時に,楽しさが減るので,この辺でやめておきます!
では!