博士課程に進学するのを迷っている人へ!
この記事はこんな人にオススメです
  • 博士課程に進学するのを迷っている学生の人
  • 博士課程を一度諦めたけど,もう一度戻ってきたい社会人の人
  • 現在,博士課程の人にもオススメ!

こんにちは.けんゆーです(@kenyu0501_)
博士課程に進みたいけどかなり悩んでいて一歩勇気が出ない人や,一度諦めたけども一度研究したい!という人に向けた記事を書きます.

正直,おいら自身が2年前に博士課程に進学するのをかなり悩んでいた経験があるので,そういう方の参考になるのでは?と思ってます.

おいらのもともとの専攻は機械工学科で,この分野では圧倒的に修士で卒業して就職する学生が多いです.
工学部の中でも機械系と電気系は,そこそこ新卒ニーズが大きいと思うので修士で十分良いところに就職できますし,給料もそこそこ貰えるのが大きな理由だと思います(卒業したOBは少ないと嘆いている人もちらほらいますが,,)

一方で,かたや日本において博士課程に進学するというのは色んなリスクや問題がある的な事をよく耳します.
例えば,

  • 逆に就職しにくくなるのではないか.
  • 研究成果がうまく出るのか心配,博論かけるのか問題.
  • 学費を払ってまでも果たして行く価値があるのか.
  • 同期や友達がいなくなってひとりぼっちになる.

博士課程に進学したいけど,こういったネガティブ要素が頭をよぎって踏みとどまっている人は沢山いると思います!
そんな人のために,博士課程へ進学するモチベーションの一つにでもなれれば幸いです.

博士過程に進学してみて分かったこと

実際においらが博士課程に進学してみて気づいたことがあります.
進学する前(修士)は,博士過程の位置付けがどのようなものかはっきり区別できてませんでした.
単なる学生の延長だと思っていましたが,それは大きく違いました.

博士課程に進学して気づいた5つのことを書きておきます.

博士課程に進学して気づいたこと
  • 一研究者としての自覚が芽生え出す!
  • 別に先輩とか同期がいなくても問題ない!
  • 研究者は一種のフリーランスだ!
  • 論文が書けるか不安?正直それは大丈夫!
  • 就職は不安ではない!

一研究者として!

博士過程に進学すると「研究者」としての自覚が強まります.
毎日論文を読んだり,実験をしたり,解析プログラムを組んだりしていたら当然だと思います.

では,おいらの感じる研究者はどんな人かというと,

誰も見つけたことのない答えを探したい人

であり,

頭の良い天才

ではないというところです.

博士課程でも授業はありまして,他研究科の学生と色々とお話を機会がありますが,みんな普通の人です.

英語苦手,国語苦手なんてざらにいます.留年しましたなんて普通.
理屈っぽく話す人もそんなに多くないです.普通の人です.
なので博士課程進学もそんなに不安があることもないです.

でも彼らは普通の人ですが,「答えの見つかっていない領域に興味がある人」なんですよね.
そういう人たちと会話をすると結構楽しいですよ!笑

同期や先輩が居なくても大丈夫!

進学する前はちょっと不安でした.
弊ラボには博士の先輩や進学予定の同期は居なかったですし,他のラボにも居ません.
「相談する相手が居なくて不安だー」
なんて思っていましたが,全然大丈夫!!

インターネットは強力です!笑

自分が不安なことはだいたい検索したら解決します!!

特に心配要素な「金銭面」,研究者の登竜門と言われる学振をどう書いたら良いかなんて,,
インターネットにゴロゴロ転がっています.しかも超絶優良な記事を無料で公開している方もものすごく多くいます.
むしろ同期や先輩がいたら頼ったりしてしまうので,割と今の時代は1人の方が良いかもです.

寂しくなったらおいらみたいにブログでも書きましょう.笑

ちなみに「学振」に関してはおいらも資料を無料公開してますし,参考になる記事もまとめてます.

(参考1:面接免除になった学振DC2の書類を公開と工夫した点について
(参考2:学振の申請書を書くときに絶対参考になるwebページ

 

研究者は一種のフリーランス!

博士課程は,自分の生活を自分で完全に考えなければいけないので,一種のフリーランスです.
おいらの場合は,独立生計なので確定申告もしています.

つまり誰も見つけたことのない問題を探すのと同時に,芸術家としての自己表現を考える必要があると思います.

話が一気に飛躍して申し訳ないですが,自己表現とは,別に頭が良いとかそういう話ではありません.
ただ,個性が大事ということなのです.

問題解決のアプローチの手段や,研究結果などの表示の仕方は,同じ研究テーマであっても人それぞれ違います.
その結果は,その研究者だからこそ生まれるものであり,一種の芸術品だと思います.

誰でもできるとは言えず,その人だからこそできる研究というものもあり,
小さな発見でも大きな達成感などを味わえる最高の生き方であると思っていたりします.

そう,博士課程は個性を磨ける最高の場です!笑

論文がかけるか不安?正直それは大丈夫!笑

博士課程の修了条件には査読論文とか国際カンファへの出場がだいたい必要ですよね.
なので論文がかけるか不安な人もいると思います.

でも正直,博士課程に行くかどうかを悩める人であれば,大丈夫です.
論文の執筆に特別必要な才能はないです!
(おいらでも何報か執筆できたので!笑)

論文を仕上げるということも一つ大事なことですが,
関連論文を読み,なんども推敲を重ねていく過程が面白かったりするんですよね.
文章の構成や一つ一つの単語を考えたりする時間が楽しかったりするので,そういうまとまった時間が取れるという博士課程は魅力です.

たとえ完璧な成果が出なくても,問題解決のアプローチ手段なども一つの重要な成果だと思いますので,指導教官などと相談して論文の落とし所を決めると良いと思いますよー!

就職は上手くいくのかという不安は全くない!

正直なところ,この不安って多いですよね.
就職ができる保証がないから博士課程には行けない...
確かに日本では,修士や学部の人材の方が,就職がうまくいっているという風潮もあります.

しかし,博士課程の3年で,きちんと技術や強みを磨いて,求められる人材になれば良いと思います.
人ができないことをできる技術を持っていたら引っ張りダコですよね.

そんなことは分かっているぞ!
という批判を受けるのも重々承知ですが.自分の可能性を否定したくはないんですよね.

人生長いですし,若いうちに自分の可能性にかけるとか,やりたい事を我慢せずにやるという事を一生懸命やった方が良いのではないでしょうか!

ペンのすけ

まあ,人生は1回なんだし,博士課程くらい行っても良いんじゃね

最後に...

結局は自分のやりたい事を尊重して後悔のない道を選びましょう!失敗しても糧になれば良いのです!

面白かった参考書紹介しておきます!
ブルーバックスや,少ないページでかなり読みやすかったです!
研究者としてのイメージも湧きやすいですし,博士課程進学を迷っているのなら参考になる本だと思いますー!