【プチ断食】「脂肪」が燃える前はお腹が空くのは当たり前です【ダイエット】
この記事はこんな人にオススメです.
  • ダイエットをしている方
  • 「脂肪」が燃焼するメカニズムを知りたい方
  • 断食の有効性を知りたい方

こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.
ダイエットをするといっても,ただ闇雲に「食事制限」や「運動」をしても痩せないということは以前の記事で解説しました.(詳しくはこちらのページへ)


肥満のもっとも大きな原因は「インスリン」というホルモンなので,そのホルモンバランスを整えるということが大事でした.
上の記事で,ダイエットに効果的な「断食」という方法は,崩れたホルモンバランスを整える良い方法であると書きましたが,今回は脂肪が燃えるメカニズムについて解説していきます.

脂肪が燃える前にはお腹がすく

まず,脂肪をいきなり燃やすのは結構難しいです.
なぜなら,エネルギとして使われる前に,肝臓に蓄えられた「グリコーゲン」が使われるからです.
グリコーゲンが使われた後に,脂肪が燃えます.
しかし,生体の反応としてお腹が空くので,ここで食事を取ってしまうと,グリコーゲンへの補充が入るので,脂肪をエネルギとして使わずに済んでしまいます.

つまり,人はグリコーゲンが底をつき始めると,体は脂肪を燃やす前に空腹を感じ何かものが食べたくなるのです.

ペンのすけ

人間が生きるための普通の反応だけど,ここで我慢できなければ脂肪は燃やすことができないのだ!!

炭水化物をたくさん摂取すると太る理由

炭水化物を必要以上に取りすぎると太ると言われますが,そのメカニズムを解説します.
痩せるためのメカニズムも大事ですが,太るためのメカニズムについても知っておきましょう!

上の図のような流れで炭水化物が脂肪へと蓄積されていきます.

体脂肪が溜まるまでの道のり
  1. 炭水化物を摂る.
  2. 炭水化物が分解されて,血中にグルコース(ブドウ糖)が発生する.それがインスリンによって細胞に取り込まれる.
  3. インスリンがグルコースをグリコーゲンに変換して肝臓に蓄積させる.
  4. 肝臓がグリコーゲンの蓄積容量を超えた時に,余った炭水化物が脂肪として蓄積される.

おいら達の体は,炭水化物を摂ると分解されて血中のグルコース濃度が上がり,インスリンがそれを細胞に蓄える働きがあります.
グルコースは,グリコーゲンに変換されてまずは肝臓に蓄えられます.
この過程を「グリコーゲン合成」といいます.
(グルコースの分子が鎖のように繋がって,グリコーゲンになります)

しかしながらグリコーゲンを貯蔵する肝臓には限りがあります.
無限にグリコーゲンを蓄えられる訳ではありません.

ペンのすけ

グリコーゲンとして肝臓に蓄えられずに余った炭水化物たちはどうなるの!?

余った炭水化物は体脂肪へと変わります.
この時に人は太ります.
食事(炭水化物)の食べ過ぎ,摂りすぎは悪いのですね.

食事をして数時間経つとどうなるの!?

食事をして数時間経つと,血中のグルコースとインスリンの量は減っています.
この時は,筋肉や脳などを動かすためのグルコースが減っています.

この時のために,肝臓に溜めておいたグリコーゲンをグルコースにし直してエネルギとして使用します.
人の体はよくできていますね!(以下の絵の「エネルギとして使われる順番」を思い出してください)

食事をして肝臓にグリコーゲンを蓄えるのとちょうど逆の働きですね!

ペンのすけ

おいらたちの身体って,グルコースからグリコーゲンにして保存したり,グリコーゲンからグルコースを生成してエネルギにし直したりしているんだね!関心だ!

グリコーゲンが無くなった時こそチャンス!?糖新生とは!?

貯蔵していたグリコーゲンを使用するには限りがあります.
なんでもそうですよね.貯金した分しかお金が使えないのと一緒です.

体を動かすためには,エネルギが必要です.
そのエネルギは肝臓に貯めてあるグリコーゲンでほとんどは賄うことができます.

しかし,食事を取らないでいる時間が長くなると,グリコーゲンは減っていきます.

そしたら人間は脂肪からグルコース(糖)を作ります.
(これまでは肝臓のグリコーゲンからグルコースを作っていた)
この脂肪からグルコースを作る過程を「糖新生」と言います.
新しく糖を生みだす」という意味で漢字のままです.

ここで初めて脂肪が燃やされるので,人は痩せます!
つまり,グリコーゲンという貯金が無くなった時こそチャンスなのです.

しかし,おいら達人間は,グリコーゲンがなくなるとお腹が空きます.
脂肪が燃えてエネルギーとして使われる前に,生体反応として何か食事をするようにできています.
皮肉なものですね.

グルコースと脂肪は,体の主なエネルギ源です.
グルコースが使えない時,体は脂肪を使いますが,健康には何の害もないことが証明されてます.
そのために,脂肪を使うための努力をしないといけません.
以下の本「トロント最高の石が教える 世界最新の太らないカラダ」は非常にオススメです.
ダイエットも科学です.先ずはしっかりと理屈を理解できたら良いと思います.

痩せたいなら「断食」を勧めるわけ

何度も言いますが,カロリー制限をしても運動をしても痩せません.
(一時的に痩せますがリバウンドします)

それは科学的に肥満はホルモンバランスで決まるからです.
そのため,「断食(ファスティング)」などをして,狂ったホルモンバランスを直接改善しないと意味がありません.
科学的にインスリンインスリン抵抗性という状態が肥満に繋がることが分かっているので,そういった根本的な原因を潰していかないといけないと思います.

また人類の歴史を振り返ると,人間は常に食料があったわけではありません.
人間の体は食料が不足した時に,対応することができる構造になっていますが,現代は炭水化物食が多かったり,朝ご飯が用意されてたり(しかもシリアルとかコーンフレークとか)と,凄く普通じゃありえない環境になっています.
だから太るのだと思います.
(家畜を除く自然にいる動物で太った種がいないのはこのためです.基本的に食料が多いと太りません.数が増えます)

インスリン値を下げるのに,断食(ファスティング)は効果的な方法ですが,かなり前に発見されていて,今ではかなり信じられている方法です.実は1974年に研究論文が書かれていて,その効果が実証されています.
(論文はこちら↪︎「stabilization of plasma glucose during fasting: normal variation in two separate studies.」)

体の脂肪を燃やし始めるための「食べない」という選択は,断食を初めて大体24時間~36時間と言われていますが,最近では男性だと16時間でも効果があるなどと期待されていたりしますね!
なので,おいらはとりあえず16時間のプチ断食を毎日しています.
自分の身体で実験してます笑
乞うご期待っす!!
プチ断食に関してはいろんな本が出ていると思いますが,手っ取り早く理解したい場合は,こちらがオススメです.

また,当ブログでも,断食についてはこちらの記事でちょっと触れています.参考になれば幸いです.