乳製品はダイエット効果があるが,「低脂肪牛乳」は体重に影響がない!?
この記事はこんな人にオススメです
  • 毎日「低脂肪牛乳」か「生乳(牛乳)」を飲んでいる人
  • ダイエットをしている人
  • 乳製品とダイエット効果について知りたい人

こんにちは.けんゆー(@kenyu0501_)です.
博士課程で研究をしているかたわら,ダイエットや身体の科学を追求してます.
おいら自身も健康のためにダイエットをしていて,普段の食事のタイミングや食事の内容には気を使っているのですが,今回は乳製品はどうなの!?とか,低脂肪牛乳は痩せないの!?というお話もしていきます.

ちょっと面白い研究論文などがあったので,それを交えながら紹介していきます.

牛乳は痩せるけど,乳製品は痩せる!?

低脂肪牛乳の話をする前に,先に牛乳の話をしたいと思います.
結論からいうと,2006年の研究成果では,乳製品は体重増加の予防になると結論づけています.
これは,閉経期の40-55歳の女性の例の研究ですが,スウェーデン・マンモグラフィ・コホート研究所が出した研究成果です.
Association between daily food consumption and weight change over 9 y in 19, 352 perimenopausal woman

この研究によると,特に全乳チーズバターなどはダイエット(体重の減少)に関連があるが,低脂肪牛乳などは,体重の減少に関連がないということを主張しています.

また,10年にわたって研究されたことですが,乳製品を多く取ると,肥満になる可能性が低いことや,2型糖尿病になる可能性が低いことが明らかになっているようですね.研究論文は以下です.

おいらもこの事実を知って,プロテインを全乳(牛乳)と一緒に取っています.
これまでプロテインは低脂肪乳か水と一緒に取っていましたが,生乳に変えました.

ヨーグルトには特に減量効果がある!?

また,特に,ヨーグルトには減量効果があるみたいです.
これは,ヨーグルトの発酵による効果によるもののようです.
しかしながら,ヨーグルトを食べるときには,糖分を入れがちなので,その辺は要注意です.
当たり前ですが,砂糖を入れたら太りますよ.

肉(赤身肉)は太るのに!?

ダイエットには,高炭水化物は避けるように言われます.
これは事実です.パンやパスタ,加工食品は絶対太ります.
インスリンの分泌も多量です.
(詳しくは,こちらの記事を読んでください)

さて,いきなりですが,乳製品は痩せる効果がありますが,赤身肉は太ります.
肉には炭水化物が少ないので,太らないという説がありますが,太りますよ.
無駄に食べ過ぎるんですよ.適度になら良いです.

赤身肉にはタンパク質と脂質が多いわけですが,現代は内臓肉の食用部位ばかりを食べているので,脂肪分が多い部位です.
(かつての牛からとる栄養は,骨からだし汁,肝臓,腎臓,血液などの脂肪分が少ない部位を食べていた.その時代は太らなかった.)
タンパク質は,総摂取カロリーの30%くらいに抑えることが望ましいです.
度を超えたタンパク質ダイエットはあまりオススメできません.
適度な量が大事です.

赤身肉が太る一番の原因は食べ過ぎること

赤身肉事態が悪いわけではありません.
しかし人は食べ過ぎるのです.
赤身肉って「一度にたくさんの量を食べれる」のですよね.

しかし,乳タンパク質でこの量を取ろうと思うと難しいです.
乳タンパク質は食べ過ぎないのですね.それなのにお腹いっぱいにする効果があります.
チーズやバター,牛乳です.
圧倒的にこれらをたくさん食べるのは無理です.
(しかし,牛肉は食べれます.)

適度になら炭水化物もそんなに含まれていないし良いです.

動物性タンパク質との上手な付き合い方

乳製品にダイエット作用がある裏側には,実はホルモンの作用があります.
満腹感を高めてくれます.

動物性タンパク質は,「インクレチン」という肥満を予防するホルモンが存在します.
このホルモンの効果により,胃の運動を遅くし,満腹感を増幅し,お腹いっぱいと感じさせるホルモンがあります.
人間の本能を司るホルモンの一種ですね.

赤身肉の場合はあまり発揮されませんが,その他の乳製品なら効果があるので,ぜひ試してみてはいかがでしょうか!?では!
(こちらの本はオススメです)